【舞台×部隊の二刀流】創作日本舞踊家であり、即応予備自衛官の孝藤まり桜さん
華麗に舞う姿とは裏腹の過酷な訓練にも耐える姿を追う
エスダムスメディアJAPANによる、「ベンチャー・女性の活躍・地方活性化」がキーワードの特集記事を配信しています。ライター『シャチョ』ことエスダムスメディア代表山口が今注目している、日本だけでなく世界で活躍する創作日本舞踊家 孝藤 まり桜(たかふじ まりお)さんをご紹介します。







【MARIO TikTok】https://www.tiktok.com/@mariotakafuji (外部リンク)

孝藤まり桜
・幼い頃から踊ることが大好きで、5歳から舞踊をはじめる
孝藤さんは「踊りながら生まれて来た結果、歩くよりも言葉を覚えるよりも先に踊っていました(笑)。」というほど幼い頃から踊ることが大好きで、テレサテンの曲に合わせよく踊っていたそうです。ご家族が舞踊をされているのかと思いきや、踊りとは無縁で、美術系一家だったそうです。5歳の時に創作日本舞踊孝藤流の門戸を叩き、本格的に踊りを始めました。
―舞踊家として大変だったことは何ですか。
とても汗かきなので、踊っている時は出ない汗も踊り終わった瞬間につけまつげも取れるほどの汗が流れます。特に真夏の白塗りは対策をしても、汗を止めることができません。
―最も嬉しかったことは、何ですか。
陸上自衛隊中部方面音楽隊とのコラボが実現したことです。
―たくさん素敵な衣装を着ている写真を拝見しましたが、衣装は何着お持ちなのですか。
数えたことがないので分からないですが、振袖は30着くらいかと…トータルは100着を超えると思いますが、舞踊家の中では少ない方だと思います。
・東日本大震災をきっかけに、予備自衛官制度を知った瞬間に志願
第49普通科連隊1中隊で招集訓練に参加する女性は孝藤さんお一人です。多い月で1週間ほど出頭し、招集訓練(年間30日の出頭)に参加しなければならず、舞踊家との両立はとても大変だと思います。現在、一般公募の予備自衛官は3・4期生合わせて3人訓練中です。そんな過酷な状況の中でも、予備自衛官、即応予備自衛官とさらに向上心を持って、人のために生きる予備自衛官としての孝藤さんに質問を投げかけました。
即応予備自衛官とは
非常勤の特別職国家公務員として、普段はそれぞれの職業に従事しながら、訓練招集命令により出頭し、即応予備自衛官として必要とされる知識・技能を最底限確保するため、年間30日間の訓練に応じます。また、大規模な災害等が発生し、現職自衛官により構成される部隊だけでは対応が不十分な場合には、災害派遣等に派遣され、部隊の一員として活動します。
(参照元)
防衛省・自衛隊石川地方協力本部HP
https://www.mod.go.jp/gsdf/reserve/sokuou/index.html (外部リンク)
―なぜ予備自衛官に志願したのですか。
東日本大震災がきっかけでした。当時舞踊家として何もできなかった無力感が拭えず、予備自衛官制度を知った瞬間に志願を決めました。その後、2014年に予備自衛官に、2022年に即応予備自衛官に採用されました。覚える事が多くとても苦労しました。そして即応予備自衛官になってからはより一層の体力を追求されるので、日頃のトレーニングは必須になりました。
―自衛隊に入隊し、最も嬉しかったことはなんですか。
コミュニティが広がり、たくさんの出会いが得られたことです。
―なぜ二足の草鞋を履く道を選んだのでしょうか。
私の場合は特に特殊で極端だと自分自身思うのですが、普段は自分の芸でみなさんに少しでも笑顔になっていただきたいという想いで踊っていますが、災害などが生じた場合、求められるものが代わります。そうなってしまった時もみなさんのお役に立ちたいと思い、舞踊家と予備自衛官と全く違う業種に就いています。しかし、私たち即応予備自衛官・予備自衛官が出動する事態にならないことを日々願っています。
―コロナ禍ではエンターテイメント業界では、苦労が多かったと思います。
全てのイベントがなくなり踊る場所がなくなってしまいました。現在少しずつ回復しつつありますが、舞台上での制限がまだまだたくさんあるので、対策の工夫をしながら普段以上のエネルギーでエンターテイメントをお届けしないとお客さまに感動が届かないので、常に試行錯誤しています。
―孝藤さんにしかできないことは何ですか。
孝藤 まり桜として、日本の伝統芸能である舞踊を通して日本の文化を伝えられ、また白井(本名)士長として“いざ”という時に備えられることです。それが世界で私だけの唯一無二の在り方です。
―これからの展望を聞かせてください。
目標は初の一般公募の即応予備自衛官として、自衛隊音楽まつりに出演することです!これが今の目標です。歌う自衛官がすでにいらっしゃるので、踊る即応予備自衛官として出演したいです。
―最後に何か自慢したいことはありますか(笑)。
「慢心は芸の終わり、常に謙虚で感謝の心を忘れずに」が師匠の言葉です。
実家の座敷が伝統的な絵になる造りになっているので、TikTokの撮影をするようになってからは演出がしやすいというお家自慢ならあります(笑)。是非うちの座敷をTikTokで見ていただきたいです(笑)。
孝藤 まり桜(たかふじ まりお)
孝藤流総師範
非常勤特別職国家公務員 即応予備自衛官
最高で最強の和エンターテインメントを追求する舞踊家
5歳より孝藤流へ入門、孝藤まりこ家元に師事し、2002年より孝藤流台湾公演を皮切りに舞踊家として世界で活躍
2014年予備自衛官に、2022年即応予備自衛官に採用される
2019年には、念願であった陸上自衛隊中部方面音楽隊とのコラボ公演を実現
2022年12月インドで行われたKONNICHIWA JAPANに出演、TikTokなどSNSで情報を発信している
1985年生まれ、石川県金沢市出身

孝藤まり桜
【舞台実績】 〈海外〉 〈受賞歴〉 |
【MARIO Instagram】
https://www.instagram.com/mariotakafuji (外部リンク)
【MARIO TikTok】
www.tiktok.com/@mariotakafuji (外部リンク)
【YouTube】
https://youtube.com/channel/UC2MB6PhIgGmXmm7VobDv8fw (外部リンク)
創作日本舞踊孝藤流
親子3代に渡って続く孝藤流は、神社仏閣での奉納舞から、全国・世界でさまざまなイベントで舞踊ショーを披露
孝藤流公式サイト https://www.takafujiryu.com/ (外部リンク)
防衛省・自衛隊石川地方協力本部 https://www.mod.go.jp/pco/ishikawa/ (外部リンク)
編集後記 |
■ライタープロフィール
シャチョ
中国上海の日系企業で商品開発・マーケティングに従事。
2021年7月1日よりエスダムスメディアJAPAN株式会社代表取締役に就任。
1985年生まれ、石川県金沢市出身、北京語言大学経済貿易学部卒。
会社概要
代表者:山口 貴子
所在地:石川県金沢市森山1-2-1 FW202
業種:サービス業—PR業務
電話番号:050-3204-0372
関連URL
https://sdums.net