若者「ベンチャー」の今。夢を行動に移すその原動力とは?アパレルブランド「LuVaisu」立ち上げを追う
4/15本格始動!「LuVaisu」代表 高井 陽平さん率いるブランドメンバーを取材
エスダムスメディアJAPANでは、「ベンチャー・女性の活躍・地方活性化」をキーワードとした特集記事を配信しています。今回のテーマは「ベンチャー」です。筆者の甥である高井 陽平さんは現在21歳の大学3年生。高校時代の同級生3人でアパレルブランド「LuVaisu(ラヴァイス)」を立ち上げると聞き、今回取材を依頼しました。SNSから自社ブランドの情報発信を行い、ECサイトから商品を販売するという、まさに「今」を象徴する販売スタイル。若者だけでなくSNSを利用する人であれば身近な仕組みです。SNSから直接発信できることで、ブランドの価値観を重要視し、その価値観に共感した消費者が商品購入へと進んでいけることから、「自分たちで作り、自分たちで売る」D2C(※)は急成長を遂げています。D2C確立により起業へのハードルが下がり、若年層の起業が加速しているリアルを追います。
※D2C…Direct to Consumerの略。企業が自ら商品を企画・製造し、自社の独自の販売チャネルで、直接顧客に販売する仕組みのこと。




【LuVaisu公式Instagram】 https://www.instagram.com/luvaisu_official/ (外部リンク)

LuVaisu立ち上げメンバー 左から藤井さん、高井さん、池田さん
代表:高井 陽平(たかい ようへい)さん。特技は体を動かすことと、運転。
デザイン担当:藤井 望(ふじい のぞみ)さん。特技はイラスト、漫画、ギター。
撮影担当:池田 晃之(いけだ てるゆき)さん。特技は身近な人のモノマネ。話し方を完コピできる。
【LuVaisu(ラヴァイス)】 |

「LuVaisu」ロゴ
―LuVaisuを立ち上げることになったきっかけは?
高井さん)
起業についてはもともと自分がやりたいと構想を練っていて、一緒に立ち上げるメンバーを探していました。同じ高校、同じクラスだった二人は一緒に野球もやったりしていた仲間で、今回の話を持ち掛けたら興味を示してくれました。そして一緒にブランドを立ち上げることになりました。
―アパレルブランドにした理由を教えてください。
高井さん)
何の業種で起業するのか、最初から決めていたわけではありませんでした。そこで、「衣食住」はなくならない、というところに着目しました。その中から知識や経験等、何も持っていない状態からでも事業をスタートできるのではと感じたのが「衣」の部分。それがアパレルブランドを立ち上げようと決めた理由です。
―ブランド決定、商品販売決定までどのように進めましたか?
高井さん)
明確にアパレルでいこうと決めたのは、2022年11月頃です。11月末にはブランド名が決定し、12月にデザイン担当の藤井がブランドロゴを作成しました。2023年1月末に縫製工場へ行き、交渉を経て第1弾のTシャツの販売目処までもっていくことができました。

4月15日、第一弾となるTシャツ2種が販売開始
―ブランドイメージやコンセプトを教えてください。
高井さん)
Free to be Yourself “自分らしく好きを自由に”をコンセプトに掲げていて、ターゲットは10代後半から20代前半くらいを設定しています。男女問わず着ることができ、かつストリートよりでもきれいめでも、どんなスタイルにも合わせられるような、「合わせやすい」デザインを目標にしています。今後展開する商品にはブランドロゴのキュートな“わんちゃん”が必ずついています!
―ブランドを象徴するロゴ。デザインはどのように作られましたか?
藤井さん)
もともと絵を書くのが好きで、ブランド立ち上げが決まりロゴデザインを任命されました。でもデザイン経験はなかったので、初めて操作するイラレ(※)で思い切って作りました。シンプルながらもこだわりを詰め込んだ“わんちゃん”です!
※イラレ…正式名称はAdobe Illustrator。Adobe社が提供するグラフィックデザインツール。
―販売方法を教えてください。
高井さん)
まずはECサイトからの販売になります。公式Instagramから購入サイトへリンクできるので、そちらから商品をぜひ見てみてください!
―起業するにあたり大変だと感じたことはありますか?
高井さん)
開業資金を準備しつつ、どういったものを作るのか?を考えることを並行して行わないといけないことです。ブランドを軌道に乗せるためにもどちらかを後回しにするということはできません。起業するにあたり準備するべきことがたくさんあるということを痛感しました。
また、ブランドを立ち上げるにあたって、何も分からない状態の自分に一から全部教えてくれた先輩の存在があります。大学の先輩であり、すでにアパレルブランドを運営している眞野 郁海(まの いくみ)さんです。眞野さんはストリート系のオーバーサイズで着れる、大きめの服を扱う「ONCENE(ワンシーン)」というアパレルブランドを運営されています。かっこいいアイテムをたくさん扱っているので、ぜひこちらも見ていただきたいです。工場選定や商品販売までの流れ等、たくさんのアドバイスをもらって「LuVaisu」誕生までもっていくことができました。
【ONCENE公式Instagram】 https://www.instagram.com/oncene.official/ (外部リンク)

「ONCENE」ロゴ
―今後の目標は?
高井さん)
47都道府県すべてでPOP UPストアを出店することです!まずはECサイトを軌道に乗せることからですが、いずれ購入してくださったお客さん達に直接会って、コミュニケーションを取りたいです。そして最終目標はやはり実店舗を構えることです!
【ロゴの“わんちゃん”名前大募集!!】
ロゴの“わんちゃん”、実は犬なのか狼なのか分からないそうです。そう、もちろん名前も決まっていません。命を吹き込むべく名前を募集します!公式Instagramよりご応募ください。かっこいい名前、かわいい名前、何でもOKです。名前のイメージとともに応募していただくと、より愛情が芽生えます。メンバー3人の厳正なる審査のもと採用させていただき、インスタにて結果発表させていただきます。詳細もインスタよりご覧ください。
■編集後記
あんなに小さかった甥っ子が起業!?というところから始まったこの特集。そもそもSNSを得意としない筆者のあまり知らない世界で「モノ」を販売するという行為に、とても興味をもちました。以前はテレビや新聞から得る情報がほとんどだったけれど、それは受動的な情報に過ぎず、SNSの普及により人々は「自分が欲しい情報を自分で取りにいく」ことへシフトしています。商品やサービスもニッチな層が増えていることがSNSの利用価値を高めているのだと感じました。筆者自身はまだまだマスメディア利用者なので、甥っ子の起業を機に、ニッチな趣味を作り、現代の購買行動に寄り添ってみたいなと思いました。そして、リアル店舗(オフライン)での消費者との繋がりを作ることができれば、ECサービス(オンライン)もますます成長するに違いありません。最終目標の実現に向けて、本格始動する「LuVaisu」を応援していきたいと思っています。
■ライタープロフィール
サチコ(石川県金沢市在住)
製薬会社で営業として勤務した後、専業主婦として生活する。2児の母。自分の知る世界とは違う景色を見たいと思いエスダムスメディアJAPANに加入。個性的で魅力的な仲間に刺激を受けながらライター業の面白さ、難しさを体感中。でもSNSは未だに使いこなせない。
会社概要
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