【体験レポ】野生のクジラを見たい!沖縄の海で冬季限定開催のホエールウォッチングの魅力をお届け

那覇・慶良間諸島でマリンアクティビティを楽しむなら、マリンクラブベリー那覇店へ!

 エスダムスメディアJAPANでは「ベンチャー・女性の活躍・地方活性化」をキーワードとした特集記事を配信しています。今回は「地方活性化」をテーマに、沖縄県でホエールウォッチングに参加した時の体験レポートをお届けします。
 沖縄といえば“青い空とエメラルドグリーンの透き通った海”といった夏のイメージが強く、「マリンアクティビティを楽しむならやはり夏!」と思ってしまいがちですが、実は沖縄には「冬季限定の貴重なアクティビティ」があります。それは、船に乗って野生のクジラを観察するホエールウォッチングのツアーです。沖縄県の冬の貴重な観光資源として、マリンアクティビティを取り扱う各社が、決められたルールを守った上でツアーを開催しています。今回筆者(以下、私)は、沖縄県那覇市にお店を構える【マリンクラブベリー那覇店】(以下、マリンクラブベリー)の開催するツアーに参加しました。

※この記事は、2023年3月12日に参加したツアーの状況を元に作成しています。日時や天候等により、記事の内容と実際のツアーの内容が異なる場合がありますので、ご了承ください。

  • 【マリンクラブベリー那覇店 公式】 https://www.berry7.com/naha/ (外部リンク)
     

    ・ホエールウォッチングに参加しようと思ったきっかけ
     
     毎年決まった時期になると、クジラは日本近郊の海を移動します。沖縄県には12月下旬から4月上旬にかけて、ザトウクジラマッコウクジラが繁殖・出産・子育てのためにやってきます。沖縄の海にはシャチなどの天敵がいないこと、また、沖縄の海が脂肪の少ない子クジラの過ごしやすい水温となっているためです。日本では他にも、小笠原諸島、北海道の知床・羅臼エリア、高知県でもクジラを見ることができ、各地でホエールウォッチングが行われています。
     
     元々、3月中旬に家族で沖縄県に行こうと考えていた私。沖縄県に行くのは初めてで、観光地なども何も分からず、ぼんやりとガイドブックを眺めていたところ、目に入ってきたのがホエールウォッチングの文字。
    「え!?沖縄でクジラが見れるの!?しかも冬季限定!!」
     クジラがやって来る時期に、沖縄県に家族で出かけるタイミングはこの先そうそうないと思い、すぐに息子(5)に相談しました。我が息子、3歳でクジラの種類を全て覚えてしまったほどのクジラ好き。私は、水族館で見ることができないクジラをいつか息子に見せてあげたいなぁと思っていました。
    「クジラを見たい!」
     息子は即決。ホエールウォッチングへの参加が即座に決定しました。

     今回、数あるマリンアクティビティ取扱店の中からマリンクラブベリーを選んだのは、以下の理由です。

    ・参考になる体験談やスタッフブログが多く、ツアーに参加している姿が想像できた
     →子連れ親子の写真掲載も多く、「ここなら子連れでも安心」と思えました!
    ・船の出航が1日4便(午前2便・午後2便)あり、時間の選択肢が多い
    0~5歳ツアー代無料
    ・ホテル⇔港の送迎あり(那覇市内のホテルのみ対象)
    ・ツアー参加の前日19時までキャンセル無料

     私はそこまで気に留めていませんでしたが、クジラに会えなかったらツアー料金を全額返金(対象期間:2023年2月1日~2023年3月31日)というのも嬉しいポイントかと思います。
     
     
    ・心配事…それは“船酔い”
     
     即座に参加を決めたホエールウォッチングでしたが、実は、直前まで参加するかどうかを本気で悩んでいました。船酔いが心配だったのです。ホエールウォッチングの体験談を検索すると、必ずと言っていいほど船酔いの3文字が出てきました。「クジラどころじゃなかった」「乗船客の2/3がダウンしていた」「酔い止め薬を飲んでも意味がない」「一体何のために船に乗ったのか…二度と行かない」などの体験談が出てきて、ここまで耐えないと野生のクジラを見ることができないのか…どうしよう…と悩みました。
      
     しかし、マリンクラブベリーの体験談には目立った船酔いの記載が見られなかったことが最後の後押しとなり、「やらずに後悔するよりやって後悔!」の気持ちでツアー前夜を迎えました。
     
    【船酔い対策のスタッフブログも参考にしました】https://www.berry7.com/naha/blog/archives/3487 (外部リンク)
      
     
    ・船酔い対策を万全にして、いざ港へ 
     
     ツアー前夜に思いっきり食事をしてしまったのが、若干の不安要素になりましたが、朝食を軽めに済ませ(本当に軽めです。朝食の食べすぎは厳禁です。豪華なホテルビュッフェでしたが…体調管理の方が大切です!)、送迎車に乗り込みマリンクラブベリーに向かいました。
     ツアー当日は天気も良く、波の高さも0.5mと予測され、絶好の乗船日和かと思いきや、送迎車の運転手さんが言うに「今日は海上の風が強くてね。かなり揺れると思いますよ。酔い止め対策必ずしてくださいね!」とのこと。陸と海とでは、全く状況が違うようです…。
     その肝心な酔い止めですが、私は乗船1時間前、息子は乗船30分前に酔い止め薬を服用しました。「自分は酔わない。大丈夫」と言い聞かせて乗船するのも大事だそうです。
     店舗に到着し、受付を済ませるとあちこちから乗船客が集まってきました。今回は18人の乗船客で、このうち子どもは息子だけでした。若いカップル連れの多い回で、大きく揺れる船内で息子のことを気にかけてくれたり、声をかけてくれたり、親身になって接してくれる方が多かったです。
     
     全員受付を済ませた後、クジラがジャンプする大きな絵柄のついたバスに乗り込み、さらに港へと向かいます。期待と不安でいっぱいの車内です。
     
     
    ・ウォッチングの準備とガイド講習
     
     定員50名の大きな船に乗り込み、ウォッチングの準備を始めます。船内には船長とスタッフ2名が添乗し、準備や乗船中の対応に当たります。

     
     手荷物は貴重品を含め全て、誰も立ち入ることができない保管庫に入れ、その後、救命胴衣を着用し、スタッフから簡単なガイド講習を受けます。ホエールウォッチングの決まり、沖縄の海にはどんなクジラがやってくるのか、なぜ沖縄の海にクジラがやってくるのか、クジラの見せる行動(ジャンプ、水面に顔を出す など)の話があります。
     
     
     出産や子育てのために沖縄の海にやってくるザトウクジラ。12月下旬から4月上旬にかけて、親子クジラの目撃が多く、母親クジラのそばでジャンプを必死に練習する子クジラの様子を何度も見ることができるそう。…なのですが、今年はクジラの移動が速いようで、乗船した日に確認できたのは大人のザトウクジラ1頭のみでした。「親子クジラも見たかったなぁ」という思いは、帰宅後の今もありますが、不確定な、その日にしか見ることのできない自然界の一部を目撃できることに面白みがあるのかもしれません。
     

    ・クジラを目指し、船は一直線に進む 

     大人のクジラがいるのは、港から約1時間、船を進ませたところ。エンジン音を大きく鳴らし、猛スピードで船は走るので、隣にいても人の声が聞き取れないほど。一人で参加されていたおじ様が声をかけてくださいましたが、全く聞こえず4度も聞き返しました。(申し訳ない…)

     そしてやってきました、船酔い。私は最後まで大丈夫でしたが、息子は30分経った頃からグッタリして寝ていました。実はこの寝るという方法、船酔いに良いそうです。寝ている間は船酔いをしないので、大人でも目をつぶって休んでいる方が多かったです。クジラが見えるポイントに到着したら必ずスタッフが起こしてくれるのでご安心を!
     
     
       
    ・ついに船が停止!船の2階へ移動しウォッチング開始
     
     「クジラがいるポイントに到着」というスタッフの合図で息子を起こし、はしごを登って船の2階に行きました。停止した船は波の動き通りに上下左右関係無しに揺れるので、船が動いている時より怖さが倍増。這いつくばって、さらに手すりにつかまって動かないと移動ができないほど船は大きく揺れていました。絶叫系アトラクションに乗っているかのようで、振り落とされないようにしがみつくのに必死でした。スタッフは船に慣れているので、息子を席までゆっくりとエスコートしてくださり、とても心強い存在でした。
     

    はしごを使って移動します。船の走行中に2階に行くことも可能です。

     船長やスタッフは、クジラのブロー(潮吹き)を見つけ、クジラのポイントを確定します。ブローはクジラがそこにいるという証拠。クジラは哺乳類で、水中では呼吸ができないので、定期的に海上に現れて息継ぎをします。その息継ぎのタイミングでクジラに出会うことができます。

     遠くでブローが見えた瞬間、船が加速。クジラの元に向かいます。ホエールウォッチングの決まりで、近付いて良い距離観察時間が決められているので、それに基づいた上で近付きます。しかし、悠々と泳ぐクジラはどこから出てくるか分かりません。船の前にいたかと思ったら、後ろで現れたりすることもあり、特に大人のクジラは一度の潜水時間が長いので、場所を特定するのがさらに難しいとのこと。
     今回のツアーでは、合計8回のブローを確認できましたが、最初の数回は距離も離れていて乗船客は「どこ?どこ?」状態。船長やスタッフだけしか確認できておらず、プロの腕前を感じました。

    クジラとの距離が近付き、回数を重ねると簡単にブローが認識できるようになります。(←の指す、白い霧がブローです)

     
    ・ザトウクジラ登場!一同拍手と歓声
     
     さらに距離をつめ、クジラの位置を定め、4回目のブローを肉眼でようやく確認することができました。それと同時に、クジラの背中と尾びれも見ることができました。船内一同大盛り上がり。「凄い!」「見えて良かったね!」と拍手と歓声が上がりました。これまでテレビや本でしか見ることのできなかったクジラを生で見ることができたという体験。また、クルージングの時間が長かったこともあり、乗船客一同で達成感を共有したようなほっとした気持になりました。
     
      
     
    ・クジラが見えない間は、クジラや海水生物の雑学で楽しませてくれます
     
     クジラが背中を丸めるポーズをペダンクルアーチ、尾びれを見せるポーズをフルークといいます。息継ぎのブローが終わり、真下に垂直に潜水しようする行動で、尾びれが見えたらそこから10~15分は水面に上がってきません。そのため、1頭しか発見できていないこの日は、次のブローが始まるまでひたすら待たなければなりませんでした。しかし、クジラが見つからない間もスタッフがクジラや海水生物の雑学で乗船客をたくさん楽しませてくれます。次にクジラが登場するまで本当にあっという間でした。
     中でも「なぜクジラはずっと沖縄の海にいないのか?」という話が印象的でした。沖縄の海はクジラが子育てをするのに適した場所ではありますが、大人のクジラのエサが無い地域なのです。日に日に痩せ細っていく母親クジラ。自分の身を削ってまで子クジラが安全に過ごせることを第一優先にしているという話に、ぐっときてしまいました。このように、クジラは母性愛の強い動物と言われています。 
      
     
    ・クジラに伝わった!?船の側にクジラが接近!

     その後もクジラは、船と程良い距離を保ちながらブロー・ペダンクルアーチ・フルークを繰り返し、楽しませてくれました。ブローが確認される度に船が加速し、クジラの方向へと向かう。その加速で「これからクジラに会える」という期待感も一層高まり、とてもわくわくした気持ちになりました。
     そして時間は早いもので、船長から「次でラストにしましょう!」との指示が。「最後を見逃さないようにしましょうね!」と、乗船客一同気合を入れました。
     
     クジラには人の声が伝わるのでしょうか。それまで、約10~15分かけて深く潜り、一瞬だけ水面に上がりという行動を繰り返してきたクジラが船に近付き、水面の浅いところをひたすら泳ぎ始めました。船の上から魚影が確認できるほど近くまでやってきたクジラは、船の周辺をゆっくりと動き、ブローを繰り返し、乗船客を大興奮させたままペダンクルアーチとフルークを見せ海に潜っていきました。

     

     船内一同拍手喝采。スタンディングオベーションや、「ありがとー!!」と感動を伝えている人もいて、まるでショーを見たような感覚になりました。間近でクジラを見ることができた息子も、船酔いのことなど忘れて大喜び!最後の最後にクジラが粋なプレゼントをしてくれたようで、とても気持ちの良い終幕となりました。

     帰りはクジラを探すことなく港に向かったため、港まで30分ほどで到着。帰港後は、解散の流れになりました。あっという間の3時間でした!
     
      
    ・マリンクラブベリー那覇店のご紹介
     
     今回お世話になったマリンクラブベリー那覇店は、1年を通してマリンアクティビティを楽しむことができます。今回レポートしたホエールウォッチングは、今季は2023年4月2日(日)までとなりますが、来年もクジラがやってくる時期にお楽しみいただけることと思います。沖縄の冬の海で感動体験を味わってみてください!
     
    ■店舗詳細
    マリンクラブベリー那覇店
    〒900-0001 沖縄県那覇市港町2-3-13
    TEL:0120-10-5578
    9:00~19:00 年中無休
    HP: https://www.berry7.com/naha/ (外部リンク)
    Instagram: https://www.instagram.com/berry_naha (外部リンク)
    Twitter: https://twitter.com/berry_naha (外部リンク)
    じゃらん: https://www.jalan.net/kankou/spt_guide000000181323/ (外部リンク) 

    スノーケリング、ダイビング、パラセーリングなどのマリンアクティビティが充実しています!

    ■編集後記
     悩みに悩んで決めたホエールウォッチングでしたが、マリンクラブベリーで参加して本当に良かったと思いました。百聞は一見に如かず。皆さまにもぜひおすすめしたいアクティビティです。
     今回、二日酔いになりがちな主人と、酔い止め薬を服用できない娘(2)を陸に残してきました。「家族揃って乗船し、親子クジラに出会うこと」が次のホエールウォッチングの目標です!

    ※ホエールウォッチングは、妊婦・二日酔いの症状がある人は参加できません。また、未満児は三半規管が未熟で船酔いしないと言われていますが、我が家は大事をとって不参加としました。マリンクラブベリーでは0~5歳の子どもも乗船可能です。この点、自己判断でお願いします。

    ■ライタープロフィール
    Elica(石川県金沢市在住)
    建築会社、イベント会社、印刷会社などでの勤務を経て、エスダムスメディアJAPANへ。
    『誰かの想いを形にして世の中に届けること』に面白みとやりがいを感じています。
    まだまだ知られていない『いいもの』が世の中に伝わっていきますように。

    会社概要

    エスダムスメディアJAPAN株式会社

    所在地:石川県金沢市森山1-2-1 FW202

    業種:サービス業—PR業務

    電話番号:050-3204-0372

    URL:https://sdums.net/

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